パンダもコアラも、笹やユーカリをエサに出来るのは腸内細菌のおかげだった!!

他の生き物があまり食べないものを食べるコアラやパンダ

パンダは笹を主食としています。かわいいですねぇ

 

こちらもかわいいコアラですが、こちらはユーカリを主食にしています。

 

みなさん こんにちは

KAMOSU管理人のカズマです。

 

みなさんもよくご存じのパンダやコアラ。

とってもかわいいですよね~。

このパンダやコアラの餌は何かご存じですか?

 

って幼稚園児でも知ってますよね。

 

そう、パンダは笹を食べる

 

コアラはユーカリの葉を食べる

 

そんな事は当たり前で一般常識ですが、

笹は非常に繊維質で、他の動物はあまり食糧にしていません。

ユーカリには毒性があるため他の動物はほとんど食べられません。

 

そんな食べ物を食べる事が出来るこの2種類の動物ですが、

これはどちらもパンダの特性、コアラの特性というより、

パンダやコアラの腸内細菌の特性なんです。

どういう事かを説明していきましょう。

 

パンダの腸は肉食動物の腸

 

パンダは可愛い外見ですが、雑食性である熊の仲間です。

熊という動物は動物や植物を食べますが、主に木の実や草の実などを食べています。

草食動物と違い腸が短く食物繊維を分解、消化するための消化器官を持っていないため、

固い繊維質の食べ物はあまり食べません。

 

では、笹を食べるパンダの腸は他の熊たちと違うのでしょうか?

 

そんなことはありません。

 

パンダの腸も他の熊と同様、食物繊維を消化できるような腸の構造ではありません。

 

それどころか、パンダは食物繊維(セルロース)を分解する遺伝子を持っていません。

 

では、パンダはどうやって笹や竹からエネルギーを得ているのでしょうか?

 

そうです。察しの良い方はもうお分かりですね。

 

パンダの腸内には食物繊維を分解する事が出来る腸内細菌が住んでいるんです。

 

この腸内細菌がパンダに代わって食物繊維を分解し消化できるようにしているんです。

 

パンダはこの細菌の力を借りなければ笹や竹からエネルギーを取り出す事が出来ません。

 

しかし、もともと草食動物でないパンダ。

 

沢山食べてもなんと17%しか消化・吸収できていないんです。

 

(だからなるべくエネルギーを使わないダラダラした感じになるんですね。

あなたの会社の仕事しないでダラダラしてる人達は消化できてない人達かも(笑))

 

パンダが草食に転じたのは生き残り戦略で他の雑食の動物と食べ物で争わずに済むように

笹食に適応したと考えられています。

コアラのユーカリ食も腸内細菌のおかげ

 

コアラが食べるユーカリには消化を妨げる「タンニン」という成分が多く含まれています。

(パソコンで入力していたら誤変換で「担任」となり、一人でちょっと笑いました)

 

このタンニンが多く含まれているせいで他の動物はユーカリをほとんど食べることができません。

 

そんなユーカリを食べる事を可能にしたのはコアラの腸に住むロンピネラ菌の力です。

ロンピネラ菌はタンニンを分解する事ができるんです。

 

草食動物は繊維質を消化・吸収するために肉食動物と比べ腸が長い特徴があります。

コアラの腸は小腸・大腸だけでなくなんと盲腸も非常に長くなっています。

その長さはおよそ2m!!

これは哺乳類の中で最も長いと言われています。

 

この長い盲腸がロンピネラ菌の住処になります。

 

もし、コアラの腸内にロンピネラ菌がいなかったらどうなるの??

 

コアラの食事を支えるロンピネラ菌ですが、例えば何か病気にかかったコアラを治療するために

抗生物質を使用すると病気そのものは治るのに、その後餌を食べなくなり死んでしまう。

という事例が発生します。

 

これは、コアラの腸内にいるロンピネラ菌が抗生物質によりいなくなってしまったため

ユーカリのタンニンが分解できなくなり、エサを食べられなくなってしまうんです。

 

コアラのユーカリを分解する菌はどうやって腸内に住み着くのか??

 

コアラがユーカリを食べることが出来るのは腸内細菌のおかげ、という事が分かっていただけたかと思いますが、

コアラは一体いつ、ユーカリ分解菌を腸に定着させるのでしょう??

 

母乳を飲んでいる赤ちゃんコアラの腸内にはユーカリを分解する菌はまだ住んでいません。

しかし、赤ちゃんコアラがユーカリを食べる頃になるとお母さんコアラは 「パップ」 と呼ばれる

ウンチをします。

これは普段のウンチとはまるで違います。(普段のウンチはコロコロしたウンチ)

緑色のドロドロしたウンチなのですが、この「パップ」には腸内細菌が豊富に含まれています。

これを赤ちゃんコアラは食べる事で、腸にユーカリ分解菌を届けて定着させるんです。

 

「うぇー・・・」

 

と思うかもしれませんが、この離乳の時期にだけお母さんコアラが出す腸内細菌食は

誰から教わるでもなくコアラの本能がそうさせているんです。

ユーカリという他の生き物が食べない物を食べられるようにするのは、コアラの生き残り戦略です。

それを母から子へと受け継ぐ事でコアラという動物は生き残ってきたんです。

 

コアラはロンピネラ菌に住処とエサ(ユーカリ)を提供する。

ロンピネラ菌はコアラにユーカリを食べられるという特技を提供しています。

このように共に二つの種が共に進化していく事を

 

「共進化」

 

と言います。

 

コアラやパンダだけじゃない!!他の生き物も腸内細菌に生かされている

 

今まで紹介してきたパンダやコアラ以外にも他の生き物たちも腸内細菌の力を借りて生きています。

 

牛も食物繊維を分解するために腸内細菌の力を借りているし、

 

面白い所では「シロアリ」なんかも腸内細菌の力を借りています。

 

シロアリが食べた 「木」 を腸内細菌が分解しています。

 

そうです。昆虫にだって腸内細菌がいるんです。

 

シロアリの最大の特徴である、木を食べるという事も腸内細菌の特技だったんですね。

 

(あなたの周りにいる変わった特技を持つ人も、もしかしたら腸内細菌が何か力を貸しているのかも!?)

人間も共進化している

 

共進化は何もコアラや、パンダ、シロアリだけに起こっているわけではありません。

 

我々人間も腸内細菌の力を借りて共進化してきた存在なんです。

 

人間の赤ちゃんが最初に腸内細菌として定着させるのは

 

「ビフィズス菌」です。

 

赤ちゃんの腸内の95%はビフィズス菌が占めています。

 

人間の赤ちゃんがビフィズス菌をどのように獲得するのかは

 

また、次の機会に紹介しようと思いますが、

 

人間はビフィズス菌を腸に住まわせる事で沢山の恩恵を受けます。

反対にビフィズス菌も住処とエサを得る事が出来ます。

 

私たちのパートナーである、いや、むしろ私たちの一部と言ってもいいかもしれない

共進化してきた腸内細菌達。

 

この腸内細菌達との関係が近年、良好にいっていないという状況に陥っています。

 

腸内細菌との関係を修復するにはこちらの記事↓

 

 どうすれば腸内フローラを改善できるのか?

 

を読んでいただければと思います。

 

パンダの笹を食べるという特徴も、コアラのユーカリを食べるという特徴も

全て腸内細菌のなせる業。

 

自分の中にいる素晴らしき仲間たちを私たちももっと大切にしていきましょう。

 

 

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